わたしたちの体は、成人で1日に尿として約1.2リットル、汗や唾液などで約1リットルの水分を失います。
さらに、排便や呼吸のときに水分がいっしょに排出されるので、合計で約2・5リットル以上の水分を失っていることになります。
ですから、1日に失った約2・5リットル以上の水分をとらないと、水分が不足して脱水状態になります。
血液をサラサラに
体内の水分が不足すると、血管が細くなりますから、水をたっぷり飲むことは、血液をサラサラにする基本です。
休の中では、通常、約5リットル(体重の約8%)の血液が循環しています。
血液の約50%は水分ですから、脱水すると血液中の水分も減り、血液がねばっこくなって、血栓ができやすくなるのです。
さらに、血管を流れる血液の量が少なくなるために、血管が細くなって詰まりやすくなり、血圧が上がります。
明け方に脳梗塞を起こす人が多ぃのは、睡眠中には水分を補給できないので、朝になると軽い脱水状態になり、動脈硬化を起こして狭くなっている血管に血栓が詰まりやすくなるからです。
寝る前に、コップI杯の水を飲むことが奨励される理由です。