血圧は、病院での測定が1番正しい血圧とされてきましたが、家庭用血圧の普及や、携帯型24時間血圧計の開発、昼間、病院で測定する血圧だけが、正しい血圧ではないことがわかってきました。
- 病院の外来で測定し、緊張で高血圧になる白衣高血圧
- 日中正常値でも、夜間や早朝の血圧が高い人
など、24時間血圧計の開発で、夜中から早朝にかけて血圧が高くなる人がみつかり、このタイプの人は長時間、心臓や血管に負担がかかるため、動脈硬化が進行し心臓肥大を招き、脳梗塞・狭心症などの発作の原因になるのです。
24時間血圧計は健康保険適応
24時間血圧計は、デジタル血圧計で左腕にカフを巻いたまま、30分か1時間おきに24時間連続して血圧と心電図を計測できます。(平成20年4月より健康保険適応)
24時間連続して血圧を測定、記録したものデーターをプリントアウトし、医師が1日の血圧の変動を調べることができます。
これにより日中正常値でも、夜間や早朝の血圧が高い人の治療が行われるようになりました。
株式会社エーザイが開発した高血圧対策サプリ「ヘルケア」

仮面高血圧3つのタイプ
夜間高血圧
夜間から早朝にかけ寝ている間も、血圧が高い状態が続き血圧が上がったままで、下がらない夜間高血圧があります。(ノン・ディッパーと呼ばれる)
こらの原因の1つとして、動脈硬化があります。
健康な人は、夜間就寝すると血圧が10〜20%下がりますが、動脈硬化が進行すると血管壁が硬直するため、自律神経が切りかわっても、血管が広がらず血圧が高いままになります。
そのため、休息時間帯に心臓や血管が酷使され、動脈硬化・心臓肥大などが起こりやすくなります。
夜間高血圧は、無呼吸症候群・肝臓病・糖尿病などの生活習慣病を合併しやすく死のリスクを高めるのです。
早朝高血圧
早朝に血圧が高くなる早朝高血圧の人は、もともと高血圧体質であるところに、自律神経の働きが加わり血圧が異常に上がりやすくなります。
朝、急いでバスや電車に飛び乗る人も、血圧が急上昇する可能性があり、急性心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こしやすくなります。
特に急性心筋梗塞は、朝6時〜10時の間に起こることが多いので、早朝高血圧とより関係が深いとされ、特にせっかちな人・責任感の強い人・心臓病・糖尿病の人に多く見られるようです。
職場高血圧
職場高血圧の人は、病院の外来で血圧を測定しても正常値なのに、昼間忙しい職場での緊張感や焦燥感・人間関係の悩みやストレスなどが原因で、血圧が上がります。
タバコを吸うとリラックスできると思いがちですが、体内ではニコチンにより血管が収縮し、血圧が上がっているのです。
20代〜40代の男性に多く、中間管理職や肥満の人は特に危険度が高まります。
